
僕の彼女は売り出し中のアイドルで、とっても忙しい。ささやかな望みとして11月中に2回だけでも会いたいのだが、どうやらそれも難しいようだ。テレビ局でバイト、芸能人お抱えの喫茶店でバイト、大学、街…。会えそうな場所を片っ端から尋ねているのに、どうでもいい友達やどうでもいいアイドルしかいない。おかしいな、攻略サイトにはここに出るって書いてあるのに…。いつのまにか由紀を探し始めて3時間も経っていた。といっても2時間ほどはスマホを片手にながら作業でいたのだけど。以前の11月は苦労した記憶なんてこれっぽっちもないのに、今日の由紀はすごく機嫌が悪いみたいだ。別に由紀と結ばれる気なんて無くて、彼女のマネージャーの弥生さんに逢いたいだけなのだが。

WHITE ALBUM©Leaf AQUAPLUS 1998
というか、弥生さんの攻略なのになぜ由紀を探さなければならないんだと沸々と怒りさえ湧いてくる。こんな条件わかるわけもなく、1月までいってイベントの有無で初めて僕が失敗していることに気がついた。遅効性の毒をくらった気分だ。弥生さんの攻略も失敗続きなのに今なぜ僕は由紀をストーキングしているんだ…?何度も何度も1週間の予定を入れて、何度も何度も見知った会話を高速で流される。書いている今も裏でプレイしているのだが、この1週間は誰とも会わずただバイトだけして終わった。はははは、本当に終わった。1週間なんにも会わず、誰とも会えず、終わっちまった。これはひどいぞ。

WHITE ALBUM©Leaf AQUAPLUS
というわけで今日の攻略は諦めて現実逃避をかねてこの記事を書いている。実のところは完走した感想を書く予定だったのに、1発目からこんなの。このゲーム難しい。弥生さんは「由紀は諦めて私を使いなさい」なんていうほど、由紀を自らの夢に掲げて、本気で仲を引き裂こうとしてくる。そのくせ釣られに行こうとしたら針がない。テレビ局に行っても出会うのは緒方兄妹ばかり。もっと本気で寝取ってこんかい!英二と付き合ってまうぞ!由紀への優しさはちょくちょく描写されているけど、優しさというより自己を保つためというか、大人らしさはすごく感じるのに不安定さも同じくらい見え隠れしているような、そんな気がする。うーん何分12月までしかできていないから、ここからどうなるのか。でも今日は3時間もやって新規の会話は何にも無し。ようやく由紀のフラグが取れたのに、相変わらず会話は既読スキップが働いたまま。そして1月のイベントが出ない。硬派すぎるよこのゲーム。

この場合緑色の五つの中から選ぶ
WHITE ALBUM©Leaf AQUAPLUS 1998
このゲームには変わったシステムがいくつか入っているのが特徴的なのだが、その一つに会話パネルというものがある。攻略サイトとにらめっこして考えた結果、おそらくこれが原因で僕は一月を超えられなかったと思われる。これも幾分にもれずなかなかの曲者で、各ヒロインにもパネルごとの設定があり、いくつかの選択肢はどんな会話だろうが問答無用で好感度+0。会話してないのと一緒だ。ゲーム中に教えられることはないので攻略サイトを見て初めて知った。今日の僕は弥生さんに何度も「おしゃれ(画像左下)」の話を振り、好感度 0を稼いで仲良くなった気でいたのだ。弥生さんはこんなクソガキとオシャレの話をすることなんてNGなのだ。あと「恋愛」と「スポーツ」も。勘違い野郎も甚だしい。女の子にはとりあえずファッションの話振っておけばいいという浅い考えである。大人しく天気の話でもしておけばいいのに、それすらも現実ではできないのだから。三択ぐらいだとなんとかなるが、こうも最大8つの項目に分かれられるとダメだ。会話の選択肢を現実に近づけて喜ぶエロゲーマーはいるのだろうか。得意に感じるやつは今すぐモニターを捨てろ。

「窓、開けていい?」
「え? …別にいいけど、寒いよ、外」
「いいの」
そういって由紀は窓を開けてベランダに出る。
ベランダに出たって、こんなとこから見えるものなんて何もないのに…。
でも、それでも、文章は好きだ。僕は文章の良し悪しなんてわからないけども、読んでいて心地よさを感じる。ベランダの冷たさが伝わってくる。会話に飾りがないというか、話の展開を意識しなくなる。耳に触れるBGMのせいもあるだろう。white albumのBGMは冬の暖かさを感じさせる。レトロゲームだからではなく、当時の人も何か懐かしさを感じたと思う。暖炉の前でうとうとしていた子供の頃のような…。経験したことなんてないのに。

こんなことを思える年越しなんて来るのだろうか
WHITE ALBUM©Leaf AQUAPLUS 1998
実はホワイトアルバムの残り未攻略ヒロインはこの篠塚弥生さんと森川由紀、緒方理奈で、他のヒロインは攻略してある。ブログ開設前にやってしまっているので、もうあんまり覚えていないので書くこともないだろう。他3人では、はるかシナリオが頭一つ抜けて面白かった。主人公はクズだけど、そのクズさを受け入れるシナリオだった。美咲先輩はとにかく主人公が酷すぎて話に全く入れなかった。なんでこんな簡単に不倫するのに被害者ヅラできるんだ。こんなやつとは縁を切れ彰。しかし2週間以上前のことなので書けるほど覚えていないのが悲しいところ。